ミートホープ:食肉偽装問題
北海道苫小牧市の食肉加工販売「ミートホープ」が原材料を供給し、日本生活協同組合連合会が「CO・OP 牛肉コロッケ」として販売していた食品が、実際には、豚肉混じりのひき肉を牛ミンチと偽装していた問題で内部告発によりこの会社の驚くべき実態が伝えられている。
驚くことにその専門知識を悪用して、質の悪い豚肉に、色を牛肉のように見せるのに、豚の心臓に加え、血液、更には、味を似せるのに牛脂を混ぜて、見た目からその味までダミーとして似せた「牛ミンチモドキ」を作り「牛ミンチ」として偽装していたとのことのようだ。
ミート社の田中社長によると、ひき肉を作る機械が一つで、牛肉や豚肉、鶏肉を次々にひくので機械の中に残って混ざったり、牛肉が足りない場合に豚肉を混ぜたりした可能性があるということを最初は言っていたようだ。
これだと牛ミンチが通常は製造され、誤ってごく一部に他の食肉が混ざった。ほとんど流通しているものは、問題の無い製品で、悪意はなかった。たまたまのミスによるものということだが。 そうとは思えない。
「製造設備を洗わずに使用したため、豚肉が混ざった可能性もある」とのことだが、このようなことでは、食品衛生上の管理面でも問題があった懸念がある。
またニュースで伝えられていたが、亜硝酸ソーダの大量使用で保健所から出荷停止を受けた経緯も伝えられているが、衛生管理面で問題があった懸念もある。
記者会見では、歯切れが悪いが話のトーンが少しずつ変わり、部下が牛肉が足りないから豚肉に置き換えたいと言うので、豚肉による「牛ミンチモドキ」を「牛ミンチ」として製造するのを認めたとの消極的な関与として偽装への関与を認めた形だ。
たとえ、関与がどのような形態にせよ、会社の代表者である社長の偽装責任は逃れられない。
この社長は、問題が解決した時点で引責辞任するとのことのようだが。
なお「ミートホープ」社のホームページは、現在、アクセス不能の状態になっている。
またこの原料を仕入れて食品に加工していた加工食品メーカーは、原材料の偽装を知らなかったとのことだが、仕入れ先の現場の実態も把握していなかったのか。
同社の元幹部は、マスコミの取材に「(偽装は)社長の指示」と証言しているようだ。
「社長が肉を仕入れて、どんな肉があるかを知っていた。メモを書いて、担当にこれをこう混ぜろとか(指示していた)」と話しているのがテレビでも放映されていた。 色々なメモも公開されている。
さらにひどい話だが明らかに腐った肉を表面を除いて、次亜塩素酸などで殺菌して、製品に混ぜていたとも証言している。従業員は『うちのコロッケや肉は食べない』と言い合っていた」と内情を明かしている。
ここでもお金儲け第一主義の弊害で顧客への視点や食の安心・安全の信頼が壊れてきている。






