携帯電池不良
携帯電池の異常発熱の問題でNTTドコモの三菱電機製のリチウムイオン電池がリコールということになりました。
こちらで使われている電池は、三洋電機のグループ子会社製です。
デルのパソコンでソニー製のリチウムイオン電池が発火で回収との報道がされた際に、携帯電話での他社のリチウムイオン電池で発火問題が市場で発生しているとの情報は、一部で言われていました。
今回の報道でついにという印象です。
発火という種の問題は、電池製品としては、あってはならない重欠点です。
ある期間のロットに限定しての異常で既に原因は対策済みで、他の製品への波及の可能性はないとのことです。
しかしながら、今回の問題に対する対応の経緯からすると極力、この問題を明るみにしたくないとのスタンスの印象が強く、市場ユーザーからの信頼を低下させたことは免れないと思われます。
クレーム問題の対応は、スピード第1と思います。
リチウムイオン電池は、優秀な二次電池ですが使いこなしが難しい面があります。
今回の相次ぐリチウムイオン電池のクレームは、この電池自体の将来性に大きな影響を持つことになるかも知れません。
携帯電話機器製造メーカーおよびそのパーツ会社間での同業他社とのスピード開発競争が過剰になり粗製乱造のようなことがあってはなりません。
三洋電機グループは、開発競争が激しい携帯電話、パソコンなどで驚くべき開発スピードを売り物に市場シェアを向上させてきたと言われています。
この機会に、リチウムイオン電池の将来のために少し開発をスピードダウンしても信頼性の高い製品を作り上げることに徹底集中して欲しいところです。
サンケイウェブでは、今回のニュースを以下のように報道しています。
「<<携帯電池不良 「他機種に影響ない」三洋強調も再建痛手>>
充電中に異常発熱して膨張したリチウムイオン電池パック。11月16日に起きた大阪府の利用者の事例で、机、カバンの一部に焦げ跡がついた三菱電機製の携帯電話に使われたリチウムイオン電池が異常発熱して破裂する恐れがある問題で、電池製造会社の親会社である三洋電機は7日、「三洋本体で製造している電池とは製造工程が異なり、ほかの機種向けには欠陥はない」として、波及の可能性を強く否定した。ただ、三洋は「電池の三洋」といわれ、充電池は同社の主力事業だけに信用問題となるのは避けられず、経営再建中の同社にとって“痛手”となりそうだ。(中川淳)
リチウムイオン電池は充電池の1種で、携帯やノートパソコン、デジタルカメラなどで採用されている。最近ではソニーが製造したノートパソコン用の電池が発火事故を起こし、ソニーは回収費用などの計上で中間決算で大幅減益となった。
今回、異常発熱した電池を製造したのは、三洋とジーエス・ユアサインダストリーが共同出資する三洋ジーエスソフトエナジー(京都市)。昨年10月から今年5月にかけて生産された。同社はもともと日本電池(現ジーエス・ユアサコーポレーション)の子会社で、3年前に三洋が資本参加。現在は三洋が51%の株式を所有している。
三洋は月産6000万個のリチウムイオン電池を生産し、三洋ジーエスはこのうち10%程度を製造している。三洋は「三菱製の携帯電話D902i向けの電池だけで起きた。日本電池の子会社時代から使っていたラインで製造され、すでに改善も終了している。同機種向け以外の電池に影響はない」とし、三洋の電池技術自体には問題がないことを強調している。
三洋によると、回収費用は30億~40億円とみられ、「費用負担は今後、NTTドコモや三菱と話し合う」という。
三洋は携帯電話などの販売不振で平成19年3月期に3期連続赤字となる見通し。2200人の追加人員削減を決めるなど経営再建計画を見直した。同社は「人員削減が製造に影響を与えたことはない」としている。ただ充電池は、三洋にとって安定収益が見込める優良部門。しかも携帯用リチウムイオン電池は国内トップシェアだけに、今後不具合が拡大するようなら、経営再建に大きく影響するのは必至だ。
(2006/12/08 07:00)






