トランス脂肪酸:キーワードの泉

スポンサードリンク

スポンサードリンク

HOME >> サイエンス, ヘルス・ビューティ >> トランス脂肪酸

2006年12月19日

トランス脂肪酸

先日は、ニューヨークで外食産業でのトランス脂肪酸の使用が禁止されたというニュースが報道されていました。

 トランス脂肪酸は、長期間の過剰摂取により、血中のLDL(悪玉コレステロール)を増やし、HDL(善玉コレステロール)を減少させることが指摘されています。その結果として、心筋梗塞をはじめとした心臓疾患のリスクを高めるといわれています

 食生活、食習慣に応じて各国のトランス脂肪酸の摂取状況は大きく差があるとされており、特にトランス脂肪酸摂取量の多い欧米諸国では、トランス脂肪酸についてその含有率の制限や表示の義務化が進められています。

そもそも食品の三大栄養素はタンパク質、炭水化物及び脂質です。

その脂質を構成しているのが脂肪酸または、炭化水素の側鎖を持った疎水性化合物の総称になります。

 脂質は、分子内に疎水性部分をもっているので水には溶けにくい性質を持っています。

最も代表的な脂質は、グリセロール(グリセリン)の脂肪酸エステルであるトリアシルグリセロールになります。

またグリセロールは3価のアルコールのため、グリセロールが部分的にアシル化されたモノアシル、ジアシル体、遊離脂肪酸も存在します。

アシルグリセロールの構成脂肪酸は、C16、C18の偶数個の炭素から成る長鎖モノカルボン酸で、鎖中に二重結合を含む不飽和脂肪酸もあります。

 なお脂肪酸の炭素数が偶数になるのは、体内で生合成されるときに,C2の酢酸ユニットが連続的に縮合して生成するためです。

複数の二重結合を持つものは、二重結合が非共役型のジエンタイプのためこの二重結合の持つ電子吸引性によって活性メチレン基が高い反応性を持つため、酸化変性し易い性質を持ちます。

活性酸素による生体成分の酸化変性は、老化や発ガンなどの原因として注目されています

不飽和脂肪酸は、その標的分子の主要な一つと言われています

 マーガリン類に使用している食用植物油脂も脂質を含んでいます。

脂肪酸にはいろいろな種類があり、結合している脂肪酸の性質により、脂質の性質も異なります。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いの一つに融点(固体が液体になり始める温度を言います)があります。

一般に飽和脂肪酸は融点が高く、常温で固体のものが多いのですが、不飽和脂肪酸は融点が低く、ほとんどが常温で液体です。

 飽和脂肪酸では、単結合の回りで水素原子は、自由に回転できますが、不飽和の二重結合を含むと二重結合は、平面的な広がりを持つため、自由な水素原子の結合軸の回りの回転は、禁止されて、立体的な異性体が存在することになります。

 二重結合をはさむ水素原子の向きが同じ側にあるものを“シス(シス型)脂肪酸:cis fatty acid”と呼び、二重結合を挟んで対角線上にあるものを“トランス(トランス型)脂肪酸:trans fatty acid”と呼んでいます

シス型よりもトランス型が安定なためシス型を加熱すると転移してトランス型になります。

自然界でつくられるのは、シス型の脂肪酸ですがマーガリンなどは、その製造工程によりトランス型になっています。

また不飽和脂肪酸に水素を添加すると飽和脂肪酸になり固化します。

余談になりますが、人体が光を感じるのは、ロドプシンという分子の光によるシス-トランス変異によります。

トランス脂肪酸は、安定なためその融点も飽和脂肪酸に近いものになります。

脂質の働きは、一つは、エネルギー効率が高いことで糖質やタンパク質の倍以上のカロリーを持ちます。

また脂質には、リン脂質や糖脂質もあり、これらは分子内に親水部と疎水部をもつため、親水親油性を示し、細胞の膜構造単位としても重要と言われています。

さらに脂質の働きは、生体内での情報伝達物質としても重要な役割を担っています。

トランス脂肪酸を長時間摂取すると血中のLDL(悪玉コレステロール)を増やし、HDL(善玉コレステロール)を減少させることはその融点などからイメージできます。

本来生態系では作られない新規の合成物質が、細胞の膜構造単位、生体内での情報伝達の生理的なメカニズムにどのような悪影響をもつのかは未知かと思われます。

トランス脂肪酸を含む食品(マーガリンやショートニングなど)については、過剰な摂取は控えるように心がけることが大切です。

ソーシャルブックマーク
 append.gif append.gifYahoo!ブックマークでこのサイトを登録している人数人が登録 news.gif add-16.gif clip_16_16_w.gif newsingブックマークに登録する イザ!ブックマークに登録する del.icio.usブックマークに登録する

日給100万円達成プログラム / ONE-Day, ONE-Million.「情報商材のアフィリエイトをしているアナタへ!」

« 一つ前のエントリーへ | HOMEへ | 次のエントリーへ »

【サイエンス, ヘルス・ビューティカテゴリーの関連記事】

メタンハイドレードについて
分子の構造変化の動画撮影に成功
歯の再生:マウスで成功
京大で分子篩の研究発表
トランス脂肪酸
「RNA干渉」発見者にノーベル医学生理学賞
免疫療法(遺伝子操作)でがん消滅
骨粗しょう症にグルタミン酸が関与
モーツァルト石に再注目
冥王星惑星から外れる
初代ガウス賞に伊藤先生
栄養素「亜鉛」は免疫のシグナル
プロスタグランジンD2(PGD2)

投稿者 やたのからす on 2006年12月19日 21:36

トランス脂肪酸を最後までお読下さいましてありがとうございます。
トランス脂肪酸に関するトラックバックやコメントを受け付けています。
トランス脂肪酸に関する記事をお持ちの方やトランス脂肪酸関連のブログをご紹介ください。
必ず訪問させて頂きます。

このエントリーを友達に紹介する!

友達のメールアドレス:

あなたのメールアドレス:

メッセージ(オプション):

トラックバックを受け付けています

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.trendhit.com/mt/mt-tb.cgi/226

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)



特報情報!

~今すぐ英語を話したいと考えている人に、もっとも重要かつ緊急のお知らせです~

たった20分で学んで30日で話す!【2000人が英会話に成功している方法とは?】

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「これこそ英語を話すための一番正しいやり方」「マニュアルとおりにやるだけ、

英語を楽しく学べます!」「英語がつらくなくなった!」「中卒の私でも本当に

話せるようになるなんて!」「仕事の合間でも充分!」・・・喜びの声が続出!!

1日たった20分!30日でラクラクマスター英語運用術⇒ 1日たった20分!30日でラクラクマスター英語運用術 ~ Simple Englishのススメ ~




キーワードの泉のページトップへ!