免疫療法(遺伝子操作)でがん消滅
読売新聞のサイトでの報道によると以下のように報道されている。
「『特定のがんを攻撃するように遺伝子操作した免疫細胞を使って、がんをほぼ消滅させることに、米国立がん研究所のグループが成功した。』
米科学誌サイエンス電子版に発表した。治療の対象になったのは、皮膚がんの一種、悪性黒色腫(しゅ)の患者。
研究グループは、このがんの患者17人の体内から免疫細胞の一部を採取し、悪性黒色腫を認識する特定の遺伝子を組み込んで、がん細胞を攻撃するよう性質を変えた上で体内に戻した。その結果、15人で、遺伝子操作した免疫細胞が体内に長く残る傾向がみられ、特に多く残っていた2人の患者では、がんがほぼ消失した。
従来は、患者の体内から、特定のがん細胞を攻撃する免疫細胞を見つけて体外で増やし、体内に戻す治療法が研究されてきた。
だが、患者やがんの種類によっては、そのような免疫細胞が見つからない。研究グループは、今回の方法なら「悪性黒色腫以外のがんでも治療は可能」としている。がんの最先端医療を研究するベンチャー企業「テラ」(東京・港区)の矢崎雄一郎社長は「一種の免疫療法だが、遺伝子操作も加えた点が新しい。
まだ治験成績は高くないが、魅力的な技術だ」と話している。」
(「2006年9月15日 読売新聞」より)
免疫細胞というとその対象が広い。一般には、T細胞(Tリンパ球)、B細胞(Bリンパ球)、マクロファージのほか、ナチュラルキラー(NK)細胞、抗体依存性細胞障害作用(ADDC)を示すキラー細胞、多核白血球なども免疫細胞に含まれる。
上の報道では、不明だが、がん細胞の標的細胞を攻撃するその働きから推測してT細胞とくにキラーT細胞の遺伝子操作と思われます。
免疫の反応は、各種の免疫細胞が複雑に関与していますが、遺伝子操作も加えた新しい方法で、効果が認められたことは、明るい光とは思いますが、どのようなメカニズムでの部分も明らかにしてもらい、これが、一人ひとりの個人に合致した治療法へのステップになれば、素晴らしいことと思います。
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