「たばこの毒、細胞内ではダイオキシン並み」との山梨大研究
たばこの有害性は、すでに各所で報じられてきている通りだが、細胞内で「ダイオキシン」並みの毒性とは、怖い話だが。
この13日のasahi.comの「健康ニュース」のサイトで以下のニュースが報じられています。
「たばこを吸うと、猛毒ダイオキシンが大量に体内に入った時と同じ反応が細胞内で起こる――。こんな報告を、山梨大医学工学総合研究部の北村正敬教授(分子情報伝達学)らが、米学術誌「キャンサー・リサーチ」15日号に発表する。」とのこと。
ダイオキシンはヒトの体内に入ると、細胞にある受容体(カギ穴)にカギが入るように結びついて細胞を活性化させ、毒性を発揮する。国は健康に影響しない1日の摂取量を、体重1キロ当たり4ピコグラム(ピコは1兆分の1)と示している。北村さんらは、たばこの煙とこのダイオキシンの受容体とのかかわりに着目。市販されているたばこ1本分の煙を溶かした液体を使い、マウスの細胞の反応を調べた。国の基準の164~656倍のダイオキシンが受容体に結びついた状態にあたる活性がみられ、タール量が多いと活性も高くなる傾向が出た。
さらに、受容体に結合すると血中に特殊な酵素が出るように遺伝子を操作したマウスに、たばこの煙を吸わせると、24時間後に酵素の量が約5倍に増えた。
北村さんは「たばことかかわっていると見られる発がんや妊娠異常などはダイオキシンの健康被害と似ており、同じメカニズムが関与している可能性がある」と話す。」(7月13日asahi.comの「健康ニュース」より)
たばこの煙から同定された化学物質に関してレビューしている文献を10年以上も前に、読んだことがありますが、非常に多くの化学物質が検出されており、4000種類以上にも及んでいます。最近では、5000種類との報告もあるようです。
一酸化炭素などは、1%程度も含まれ、その健康に及ぼす害は、知られている通りですが、発ガン性が確認または懸念されているダイオキシン、ベンツピレン、ナフチルアミン、ニトロソアミンとか40種類程度の有害物質が含まれていることが報告されています。
確かにすでにダイオキシンも検出されていたと思います。また青酸ガスなども微量ですが検出されていたと思います。
環境省の「ダイオキシンって なあに?」のサイトでは、我が国のたばこの煙に由来するダイオキシン発生量は、16g-TEC/年と計算されています。
とくにたばこの煙は、喫煙者が吸う煙の主流煙とたばこを灰皿などにおいておいた時に立ちのぼる副流煙とがありますが、多くの化学物質が検出されるのは副流煙の方で、その理由は、主流煙は、燃焼温度の高い部分で発生し、たばこの内部やフィルターを通過するのに対して、副流煙は燃焼温度が低いため、いわば、くすぶったような燃焼状態であるためです。
たばこの煙には、ダイオキシンもたしか含まれているため、また他の化学物質に比較してダイオキシンの毒性レベルは、群を抜いていることからダイオキシンと同様の反応が細胞内で起こるという話は、至極、当たり前のような気はします。従って、上記の同じメカニズムが云々の話は、感心しません。
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