「RNA干渉」発見者にノーベル医学生理学賞:キーワードの泉

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2006年10月03日

「RNA干渉」発見者にノーベル医学生理学賞

RNA干渉」(RNAI:RNA Interface)というのは、2本鎖のDNAを細胞の中に入れると、その配列に相同な細胞のm-RNAが分解され、遺伝子発現を抑制する現象

この現象を利用して、幅広い研究において、特定の遺伝子の発現を抑制することが行われている。

この技術を展開して、がんなどの遺伝子治療などにも利用されることが期待され世界中で研究が進んでいるとされる。

Asahi.comによると以下のように紹介されている。

「スウェーデンのカロリンスカ医科大学は2日、今年のノーベル医学生理学賞を、米スタンフォード大学のアンドルー・ファイアー教授(47)と、米マサチューセッツ大学医学部のクレイグ・メロー教授(45)に贈ると発表した。生体内でDNAとともに遺伝情報を担うリボ核酸(RNA)が遺伝子の働きを抑える「RNA干渉」という現象を見つけたことが評価された。賞金は1000万クローナ(約1億6000万円)で、両氏で折半する。授賞式は12月10日、ストックホルムである。

 この現象を応用して、がんなどの治療に生かそうという研究が世界中で進んでいる。その研究に関連して東京大教授らの論文捏造(ねつ・ぞう)疑惑が浮上するなど、激しい競争がくり広げられている分野でもある。

 DNAが2本の鎖がらせんのように連なっているのに対し、多くのRNAは1本の鎖状だ。RNAの主な仕事は、細胞核にあるDNAから写し取られた遺伝情報を、たんぱく質の製造工場へ伝える「伝令役」だ。

 2人は線虫を使った実験で、細胞の中にわずかに存在する2本鎖状のRNAが、1本にほどけて伝令役のRNAに取り付くと、その部分の遺伝子が働かない「干渉」が起きることを98年に報告した

 人工的につくった2本鎖のRNAを細胞に入れれば、狙った遺伝子の働きだけを抑えられる。病気に関連する遺伝子を邪魔すれば、治療につながると考えられている。

 現在、実際に2本鎖RNAを製剤化し、目の病気である加齢黄斑変性の治療を目指す臨床試験が米国で進んでいる。日本でも、がんなどへの治療応用を目指し、動物実験が盛んに行われている。」

この二人の米国の研究者は、線虫でこの現象を発見した。

その後の研究で、単細胞動物から、植物、哺乳類でも同様の現象が確認され、今日、幅広く基本的な技術として利用されるに至っているもの。

このRNA干渉の現象の発見は、1998年のこと。ノーベル賞受賞としては、早いタイミングでの受賞。

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投稿者 やたのからす on 2006年10月03日 17:28

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