火星でメタンの放出の変動を確認
米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが、火星の北半球から大量のメタンが噴き出しているのを見つけたとのこと。
米紙:サイエンス(scioence)誌での以下の報告。
「Strong Release of Methane on Mars in Northern Summer 2003 」
こちらは、そのサイエンスの電子版のサイト。
研究チームは、以下のメンバー:Michael J. Mumma, Geronimo L. Villanueva, Robert E. Novak, Tilak Hewagama, Boncho P. Bonev, Michael A. DiSanti, Avi M. Mandell, Michael D. Smith。
上記の「2003年の夏に火星の北半球で多量のメタンの放出」とのタイトルのNASAゴダード宇宙飛行センターのマイケル・マンマ(Michael J. Mumma)博士らの報告によると、…。
ハワイのマウナケア山頂にある三つの大型望遠鏡の高分散型赤外分光計(high-dispersion infrared spectrometer)を用いてメタンに特有の赤外線吸収を2002年より火星の3年(地球の7年に相当)にわたり、観測してきたとのこと。
高分散が必要なのは、地球大気組成の水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの吸収を分離するためと考えられます。
7から3000カーザーの波数(cm-1)の範囲の観測が行われたようです。
これに基づいて、火星大気中のメタン濃度を推定し、分布地図を作ってきたもの。
その結果、火星の北半球の特定の場所に大量のメタンの噴き出しが見つかったというもの。
特に火星の北半球で2003年と2006年には、いずれも温暖になっていく春から夏にあたる時期に、大規模なメタン噴出が見られたというもの。
その量は、推定19,000トンに及ぶとのこと。
このメタンの放出源は、地中にあるとみなされ、非生物的な地質学的な活動である可能性もあるが、「深部に微生物が生息している可能性もある」とのこと。
この研究発表によるとさらにメタン源を特定するために、今後も多くの研究がなされることがに必要であるとした上で、もしかすると地球の地下深くに数百年間にもわたって生息するバクテリアの生物群落と同様の生物相が、今もなお火星に存在するかもしれないと推測している。
またNASAでは、2011年には、火星の探査車マーズ・サイエンス・ラボラトリーを打ち上げる予定で、メタンの起源の解明をめざしている。
火星に生命が存在するかどうかについて夢が広がるような話題だ。
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