ネーチャー誌での火星の衝突のシミュレーション動画
火星探査機フェニックス(Phoenix)が火星の北極に着陸し、採取した土のサンプルを加熱し、出てきたガスの分析から氷や生命の痕跡である有機物の確認の探査活動を推進中でその発表が注目されています。
今回の話題は、英国の科学誌のネーチャー(nature)で、6月26日付けのニュースレターで『今から39億年以上前の太陽系初期に、冥王星クラスの天体が火星に衝突した可能性が高い』との研究成果を、米カリフォルニア工科大、カリフォルニア大など3つのグループが投稿したもの。
火星の南半球と北半球とでは、その表面の性状が著しく異なっていること。すなわち、火星の南半球はクレーターが多く起伏に富んだ高地であるのに対して、北半球は、凹凸が少ないなだらかな低地であるとの違い。
このような違いが何故生じたのかと言う成因について、従来から火星内部の「マントル対流説」と「巨大衝突説」の2つの仮説が有力な仮説として提案されていますが、その成因は不可解なままとされています。
今回の発表は、「巨大衝突説」に基づくもので、三次元の流体力学のシミュレーションなどを通して、今から39億年以上前の太陽系初期に、冥王星クラスの天体が火星に衝突した可能性が高いということを明らかにしたものです。
カリフォルニア工科大などのグループは、直径2,390kmの冥王星なみのサイズの巨大天体(直径1,600~2,700kmレベル)が約30~60度の角度で北半球にぶつかった可能性が高いことを、シミュレーションで実証したもの。
ネーチャーでは、この衝突シミュレーションの『Mega-impact on Mars』と題する動画が公開されています。
この論文の著者による解説も含めてダイナミックで興味深い動画が見られます。
また別の2グループは、南北境界の地形や、北半球の地殻形成などが巨大衝突によって説明できることをそれぞれ示したものです。
小惑星の衝突が火星をお持ち帰り用のビザ惑星に変えたという調子で解説されています。
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