マイケル・ジャクソンさんの死因が致死量の麻酔薬との報道
先日亡くなった米歌手マイケル・ジャクソンさんの急死についての当局による司法解剖の結果、死因についてプロポフォールなどの麻酔薬などの薬物を致死量投与したことによると結論付けたとの報道がされて、テレビのワイドショーなどでも取り上げられています。
当局は、このことで専属の心臓内科医だったコンラッド・ムレイ医師を調べているようです。
余談ですが、この医師、そんなはずがないのにどこかで見たことがあると思ったら、クレージーキャッツのリーダーの故ハナ肇さんと目のあたりの雰囲気がよく似ています。
報道によるとプロポフォールは、急死の6週間前から毎晩50ミリグラム点滴投与されたとのこと。
この投与で血中のプロポフォールがどのくらいの濃度になるかが不明ですが、通常沈静で使用される20~50μg/mlの水準からすると濃い濃度になるようにも思われます。
ムレイ医師は依存症を防ぐためにその後は25ミリグラムに減らし、死の2日前には、以下のような別の睡眠薬に変えたという。
ムレイ医師は、6月25日午前1時半から同7時半ごろにかけ、不眠を訴えるマイケルさんに精神安定剤のほか、催眠剤ロラゼパム、強い麻酔薬のミダゾラムを複数回投与したとのこと。
さらに同10時40分、「不眠を強く訴えるマイケルさんから繰り返し要求された」として麻酔薬のプロポフォール25ミリグラムを点滴投与したとのこと。
投与中は患者の状態を常時監視しなければならないが、ムレイ医師は約2分間離れ、戻るとマイケルさんの呼吸はなかったという。
プロポフォールというのは、化学名2,6-ジイソプロピルフェノール (2,6-diisopropylphenol:分子式C12H18O、分子量178.27。CAS登録番号は2078-54-8) のことで、鎮静作用を有する化学物質。
プロポフォールの急性毒性に関するLD50(50% Lethal Dose:半数致死量)は、経口投与で500mg/kg(rat)とのこと。
ラットのデータから人を推測することに無理があるかも知れませんが大雑把に計算するとマイケルの体重が50kgとすれば、2.5grが半数致死量ということになります。
またプロポフォールを人に連続的に投与するとその投与量と毒性がどのような関係になるのかは不明です。
プロポフォールは、6週間前から毎晩50ミリグラム点滴投与されたとのことでこれを累計すると2.1grとなり、投与されたプロポフォールはどのような推移で排泄や消費されるのか不明ですが、累積では、半数致死量のオーダーの量が投与されたことになります。
当日のプロポフォールの投与が25mgとのことなので、これだけで致死量を超えたことにはならないと思われます。
検出された薬物が致死量投与ということになると催眠剤ロラゼパム、強い麻酔薬のミダゾラムを複数回投与したこととプロポフォールを併用したことに問題があったということかと推測されます。
Michael Jackson - BEST EVER MOONWALK
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マイケル・ジャクソンさんの死因が薬物の致死量投与によるとはショッキングな結果でした。
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