ベートーベンの死亡原因についての仮説
いよいよ2007年もラストクォーターになる。
合唱(第9)の季節には早いが、あの偉大な作曲家のベートーベン(1770―1827)の死因についての新たな仮説が発表されたとのこと。
オーストリアの法医学者の研究によるベートーベンは、死の直前に受けた肺炎の治療の結果、死に至ったとする仮説が米研究誌に発表されたとのこと。
ベートーベンは晩年、肝硬変や肺炎などを患い、死に至ったとされているだが、一体その死因は何かとなるとほとんど解明されていない。
この仮説はウィーン医大のライター法医学部長により提出されたもので、 報道によると、同氏は、ベートーベンの遺髪にレーザー光線をあてる方法で鉛含有量の推移などを詳しく調べたとのこと。
詳細な方法は、伝えられていないが、レーザーアブレーションで真空中で髪の毛にバルス制御されたレーザー光線をあて、真空中に蒸発した気体成分を質量分析器或いは、発光分光光度計などで分析するような方法ではないかと推定される。
その結果、1826年12月初めから27年2月末の髪中の鉛分の含有量が特に多いことが分かったというもの。
幾つかの年代毎にベートーベンの髪の毛がその年代が明確な形で保管されていたということが凄いことだ。
確かに髪の毛には、代謝で重金属が濃縮されるようなので分析するとその重金属の摂取状況推測ができる。
報道では、その時代の記録によると、ベートーベンはこの時期、肺炎や腹水に苦しみ、主治医の治療を受け、鉛を含有した薬剤を処方された模様。
病気の治療で毒をもって病気を制するとの考えか、ライター部長によると「こうした薬剤は当時においては、普通に用いられていたが、これらが肝臓を壊滅させ、死を招いた」と指摘しているとのこと。
そうするとベートーベンは、医師の治療と思いつつ、鉛中毒で肝臓を破壊されていたということになる。歌は、世につれ、世は、歌につれではないが、当時の医術の水準からするとこれもベートーベンの運命(第5)だったか。
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