ワイヤレス急速充電システムの共同開発発表
村田製作所とセイコーエプソンは、モバイル機器のバッテリー充電をワイヤレスにて、かつ急速に行えるシステムの共同開発に取り組むことで合意したと、9月27日に発表しています。
IT Media NEWSサイトでの情報によると以下のように伝えられています。
両社のシナージー効果でエプソンの無接点電力伝送技術と村田製作所の急速充電技術など関連技術を組み合わせ、携帯電話などのモバイル機器を15分程度でフル充電できる仕組みを3年以内に実用化することが目標として発表されています。
今回の『ワイヤレス急速充電システム』の共同開発に関する発表会場では、3アンペアの大電流でワイヤレス急速充電するデモを披露したとのこと。
またリチウムイオン充電池(容量は非公開)を約15分でフル充電する様子をBluetoothでモニタリングで示した。
無線は、別にBluetoothでなくとも良かったのだろうが、ワイヤレスの充電のイメージアップとのことと思われる。
丁度、秋季の展示会のシーズンが始まるタイミングでもあり、今回の試作品は、「CEATEC JAPAN 2007」(10月2~6日、幕張メッセ)では、村田製作所ブースで、「Embedded Technology 2007」(11月14日~16日、パシフィコ横浜)では、エプソンブースで展示するとのこと。
既にワイヤレス充電の技術は、シェーバーや電気歯ブラシ、固定電話の子機などで実用化されているが、従来方式では伝送効率が約30%と低く、大きな電流が必要な大容量の充電や急速充電ではロスが大きく難しかった。
エプソンは、すでに2003年11月、従来方式と比べ効率を高めた無接点電力伝送モジュールを発表している。
この技術では、充電器側と電池側の各コイルの周波数特性をマッチングするなどし、伝送効率を約70%に高めたのが特徴とされている。
また充電器と電池の組み合わせをIDで確認したり、硬貨などの異物には反応しない仕組みを導入して安全性も高めている。
今回の開発では、エプソン側では、急速充電回路のIC化をはじめ、充電器の一時側モジュールの開発などを行うとのことだが、高効率の無接点電力伝送技術のコストダウンが大きな狙いということかと思われる。
村田製作所側では、内部抵抗が少なく急速充電が可能なリチウムイオンバッテリーの開発ならびに二次側モジュールの開発などを担当するとのことだが、ポイントは、急速充電の繰り返しにも劣化しないリチウムイオンバッテリーの開発が鍵と思われる。
大電流を流すことは、それに伴う大きな化学変化を起こすことなのでリチウムイオン二次バッテリーの劣化には過酷な環境になる。
とくに電池のライフとコストが実用化の鍵だろう。
実務的には、携帯電話、携帯オーディオ、ノートパソコンなどのモバイル機器の本体設計と連動したしたリチウムイオン電池の開発が実用化には、キーになると思われる。
今後、これまでにとくに関係も少なかった会社同士のお互いの得意技術を生かしてのコラボの開発やシナジー効果が期待される。
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