冷蔵庫でエコ偽装との報道
4月20日の夕方のテレビのトップニュースで公正取引委員会が某家電メーカーのグループ会社に景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出したとのこと。
これを称して家電でも【エコ偽装】と取り上げられています。
このメーカーの冷蔵庫は、エコのトップランナーの自負があったと思われ、コンプライアンスの責任は大きいと言えばその通りなのですが、【エコ偽装】とは少し気の毒な気もします。
某家電メーカーのグループ会社が製造・販売した電気冷蔵庫について、真空断熱材の芯材の原材料にリサイクル原料を活用したことで、二酸化炭素(CO2)の排出量を大幅に削減したかのように不当表示したとの景品表示法違反(優良誤認)に触れるとの判断のようです。
実際には、リサイクル原料は一部の機種と期間に限定され、製造工程での48%としていたCO2削減率はゼロ―数%程度だったとのこと。
また真空断熱材の芯材の原材料にリサイクル原料を活用したことの表示が一部の機種と期間に限定されるにも関わらず新聞広告や販売店のポスターに誤解を与えるような表示をしていたというもの。
- 【3年連続省エネ大賞受賞】
- 【業界ではじめてリサイクル樹脂材を活用】
とのアピールは確かに地球環境に優しいイメージを与えインパクトがあります。
ユーザーに誤解を与えることになりましたが、省エネ訴求狙いの商品企画上のコンセプトが先走りしすぎた結果と思われます。
このメーカーは、真空断熱材の性能は、リサイクル品の樹脂を使うよりは、新品を使った方がライフサイクル的な省エネ性ではなく、冷蔵庫の使用期間中の省エネ性がむしろ良いのでユーザーに対しては、余り偽装とかいった意識はなかったのだろうと推察します。
その家電メーカー自体がリサイクル省エネを謳いながら、本音では、「リサイクル省エネを評価してユーザーは、冷蔵庫を買わない」だろうと考えていたと思わざるを得ません。
どうしても省エネ大賞を受賞したいとの思いからライフサイクル的な省エネを訴求点としたことに無理があったように思われます。
こうなった原因を推察していくと以下の点が気になります。
一つには、家電のリサイクルが余りうまくいっていないこと。
二つ目には、廃家電品からリサイクルした樹脂を使いこなすことが難しいこと。
とくに2番目の点は、リサイクルを行うのであれば、最初からそのような設計が必要と思われます。
リサイクルのサイクルが有効に回るためには、それなりのタイムラグが必要です。
冷蔵庫のような大型家電品をユーザーが買い換えるのは、故障したときで、10年くらいの期間が必要になります。
冷蔵庫のライフサイクル的な省エネをアピールできるには、実際には、ある期間が必要だったのにコンセプトが先走りしてしまったというのが今回の冷蔵庫の問題かと思われます。
結果、省エネ大賞を取り下げざるを得なくなってしまいました。
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