三洋電機が洗濯乾燥機で5回目のリコール
三洋電機が、2002~2006年に製造した洗濯乾燥機9機種約28万台について5回目のリコール(無償点検・修理)を行うと9/18に発表しています。
その内容は、前回のリコールの際に処置した対策が不十分ということで、その際に修理時に取り付けた発火防止の不燃繊維がめくれ上がり、出火する懸念があるということです。
三洋電機の洗濯機というと確かNHKの人気番組の『プロジェクトX挑戦者たち』で開発物語が取り上げられていたほどの三洋電機のかっての白物製品の看板商品です。
経営的には、現状の三洋電機を支えているのは、電池や部品になるかもしれませんが、洗濯機は三洋電機の伝統でこれまでにもなかなか優れた製品を次々と世に送り出してきていました。
しかし先輩の血の滲むような努力で積み上げてきた伝統も製品のクレームで一瞬にして崩れてしまいます。
芭蕉は、「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」と言いましたが、時代が旅人のように流れると伝統とかも様変わりしてしまいます。
洗乾一体型の洗濯乾燥機は、なかなか技術的なハードルが高いハイテク家電商品です。
今回のリコールの発端は、9/3に茨城県で修理済み製品から出火して住宅が焼け、2人がけがをする火災が発生したこと。
他の修理済み製品でも同様の事故が起きる可能性があることから今回のリコール(無償点検・修理)となったもの。
仏の顔も三度までというが、5回目となるとさすがに言葉もでなくなる。
これまでの4回で抜本的な対策が行われず、何とか修理で乗り切りたいとの思いも経営の悪化とも関連しているように思われる。
今回のリコール対象の約17万台は、出火原因となった接続部分の近くにある振動防止のクッション材を取り除くという応急措置的な修理をした後、来年春ごろまでに最新機種に交換する計画とのこと。
クッション材を除くと揺れや音が大きくなる可能性があるため最新機種に交換するというもの。
このように後手後手となった根本的な問題は、設計サイドにあると思われる。
最初のボタンを掛け違えると思い切ってそこまで戻ることが必要だが、走り出すとなかなかストップが難しい。
洗乾一体型の洗濯乾燥機は、技術的なハードルが高いので開発のための工数も大きく、検討課題も多く競争の開発期間のなかで積み残しが出てしまう恐れがあるように思われる。
今回のような事態になるとシェアなどは、急落してしまうことになる。
信頼を損なうのは一瞬だが、顧客の信頼を取り戻すのには、時間が掛かる。
それは、顧客に評価してもらえる製品の開発を通してしかない。
事業存亡の危機とも言えるが、しかしここでへこたれることなく絶えざる挑戦を是非、技術陣には続けて欲しい。
中島みゆきも歌っている「旅はまだ終わらない」と。
ヘッドライト・テールライト ~富士山頂~
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