ロームが電子機器の待機電力を0とするLSIを開発したとのこと
本日(2008-05-08)付けの日本経済新聞で『ロームが待機電力をゼロとする新型LSI(大規模集積回路)を開発した』と以下のように報道されました。
ロームは電子機器の心臓部となる大規模集積回路(LSI)で、機器を使用していない時でも必要な「待機電力」をゼロにする製品を開発した。
世界で初めて機器の電源を切ってもデータが残る回路を実用化、1年後をメドに量産を始める。家庭の電力消費の5%を占める待機電力は原発1基分の発電量に相当し、省エネのカギを握っている。
新型LSIは使用時の消費電力も大幅に削減でき、白物家電、パソコンのほか、複写機など企業で使う機器への利用を見込む。
このことは、朝のワードショーでも紹介されていました。
これを受けて、同社の株が買い進まれこのところ3営業日続伸となっているとのことです。
どうやらこの情報は、日本経済新聞社のスクープ記事のようです。
タイミング良く、ローム社は、本日(5/8)が決算発表とのことです。
ローム社は、恐らく、アナリストや記者に対して、最近、IR(投資家向けの広報)を実施していると思われ、その際の開発情報に日本経済新聞が関心を寄せて取材を重ねてスクープを引き出したかローム社が日本経済新聞だけにスクープ情報を公開したかという事情かと思われます。
昨年10月の国内最大級の情報通信・エレクトロニクスの総合展示会のCEATEC JAPAN 2007でも同社は、テレビやステレオなどの待機電力を大幅に減らす省電力式のAC/DCコンバータ電源など発表していましたので今回の発表のような開発は同社のメインの開発ターゲットだったことが推測されます。
ローム社自身が本件について、現在のところ、リリース等を行っていない模様で、日本経済新聞の内容でも報道されている情報が少ないので詳細は不明だが、とにかく世界で初めてデータの基となる「電荷」を蓄えられる素子を組み込み、機器の電源を切ってもデータが残る回路を実用化、1年後メドに量産を始めるもようで、家庭の電力消費の5%を占める待機電力は、原発1基分の発電量に相当するとのこと。
ローム自身が現在、既に一般家庭で用いられている電化製品等の待機電力を0にする目的でこのLSIを組み込んで電源ユニット化した商品を新規に販売するのか、このLSIを含むユニット部品を電気機器メーカーに供給するのか(この場合には、新製品のみ対象となる)でインパクトの大きさは異なる。
この技術は、フラッシュメモリとかFeRAM (Ferroelectric Random Access Memory)のようなものと組み合わせるのかその辺りの詳細はよく分からないが、省エネルギー技術として大いに注目される。
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