ソニーは、V字回復に向かうのか
ソニーでは、この4月1日から現中鉢社長が副会長に就任し、ストリンガー会長兼最高経営責任者が社長を兼務すると、2月27日に報道されています。
世界同時不況の厳しい経営環境にあって、すでにソニーでは、液晶テレビなど主力のエレクトロニクス部門の収益が悪化したことから社員を削減するリストラが進められています。
このリストラでは、世界で16,000名(うち正社員8,000人を含む)を削減することが発表されています。
今回のトップ人事の発表は、ストリンガー会長に権限を集中することで経営再建を急ぐとの趣旨のようです。
また同時に機構改革も発表されていて、新体制としては、エレクトロニクス部門のうち、パソコンや携帯音楽プレーヤーなどの事業とゲーム部門を統合するとのこと。
またこれから成長が期待されているネットワークを活用した製品やサービスでの競争力の強化も意図しているとのことです。
日本を代表する企業にしっかりとV字再生して貰うことを願うばかりです。
心配するのは、苦境を乗り越えるときに最も重要な従業員のモチベーション向上をストリンガー会長兼最高経営責任者ができるのかという点が気がかりです。
それは、従業員とのコミュニーケーションの面もありますが、企業の目的というところに大きく現れるように思います。
最近、企業は、株主のものか従業員のものかといった議論がよくあります。
ソニーが東京通信工業として創業された原点というものを見ると幾つかの際だったソニーらしい考え方があります。
技術者が技術の喜びを感じ、その社会的使命を自覚して、思い切って働ける場を作る。
というものです。
このような「人の強みを生かすこと」がまさにソニーの目的であり、創業から今日まで発展させてきたトップマネジメントのリーダシップの基盤であったように思われます。
時代が変わったといえ、不易流行で変えるべきものと変えてはいけないものがあると思います。
ソニーの会社としてのトップが権限を発揮できることの基盤は、「人の強みを生かすこと」と思います。
このようなソニーのDNAがストリンガー会長には果たして、受け継がれているのかと思います。
経営数字という前にすべての従業員を活かし切ることができるかがソニーの再生の鍵のように思います。
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