米高速道路橋崩落
映画の場面でも見るように一瞬にして(3~4秒とのこと)巨大な高速道路の橋崩落事故が発生した。
米ミネソタ州ミネアポリスのミシシッピ川にかかる橋で1967年に完成したものとのこと。
建設されてから40年経過しての崩落事故だ。橋の巨大さも関係しているだろう。寸法が倍になれば、必要な強度は8倍と一桁大きな強度が求められることになる。
テレビのニュースでもこの崩落の瞬間をとらえた付近の監視カメラのビデオ映像が繰り返し放映されていた。
この橋は、両端を除き橋げたの大半を鉄骨で支えるトラス構造で、橋の支柱部分で梁(はり)を三角形に組んだ構造で我が国でも同様な構造の橋は多いようだ。
この構造の橋では、支柱部分のどこか一カ所でも破たんすると、相互につながったトラス全体が荷重に耐えきれずに崩壊に至ると言われている。
鉄骨部分には、過去の検査で金属疲労によるひびや溶接部分の腐食などが多数見つかったと言われている。
溶接部分などを含む鋼構造物の腐食と金属疲労の複合的な劣化の進行予測は技術的にも極めて評価が難しい。
しかしこの亀裂は、倒壊などの大事故を招く恐れのある亀裂ではないと判断されていたようだ。
しかし重大な亀裂を見逃していた可能性もあるし、微細な亀裂が最近になって急激に成長した可能性もある。
米の連邦政府は、この橋について「構造的に不十分」の要管理のランク付けだったようだ。
そのため補修や将来の建て替えが必要としていたが、州では、毎年検査を行う一方で、現状において、2020年までは安全性が保てると判断していたとのこと。
このような金属疲労などの進行の予測は、1年に1回とかの調査だと難しい面がある。
従って、少しの兆候でも敏感に対応し早めの補修などのメンテナンスをしっかりと実施するに限る。
新しいインフラの設置には予算をつけても、なかなか予防的なメンテナンス等には予算が付き難い面がある。
米国では、米国家運輸安全委員会等の専門家による崩落原因の調査が始まっているようだ。
我が国でもこれを警鐘としてつくられてから年数が経過している橋などの大型構造物の徹底的な総点検が必要なのではないか。
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