フィギュア:高橋が男子初の銀メダル
世界選手権第3日(東京体育館、22日)、男子フリ-の競技で、ショートプログラムで3位につけていた高橋大輔が総合点で237.95点を獲得し、五輪、世界選手権で日本男子の史上最高位となる銀メダルに輝いた。
体調は、万全ではなかったと伝えられていた。
特に宿泊先のホテルの窓は開閉ができず、部屋が乾燥して空気中のほこりに苦しんようだ。
鼻声になり、枕元にはペットボトル数本を置き、つねにアメをなめてのどを潤して体調管理につとめてきたとのこと。
演技の前に廊下の片隅に腰掛けて目を閉じて、精神を集中する高橋の姿が映し出されていた。
演技の間際に,試合会場から遮断して独自のイメージトレーニングで集中を図るのが高橋流だ。
そして、いよいよリンクへの登場だ。
昨年のNHK杯で4回転を2季ぶりに決め、今季世界最高得点をマーク。国際舞台で4回転を3度も成功させた。しかし、自信はあっても、今回は、地元の開催ということもあってプッシャーが尋常なものではなかったろう。
強度に緊張しているのがテレビの画面から伝わってきた。
案の定、冒頭の4回転トゥーループの着氷で右手をついてしまった。
一見動きが重いような印象も、頑張れ高橋。会場の声援が背中を後押しした。プレッシャーでなくこれが力になった。いつもの高橋らしさの優雅なステップとジャンプも2度の3回転半を成功させ、中盤の8度のジャンプを次々と決めた。
こうなると高橋の流れだ。どこから涙が溢れ出したのか演技は終わり、高橋は、感極まって顔を覆っていた。
高橋の魅力の世界一美しいといわれるストレートステップで一気にペースをつかみ会場を巻き込んでフィニッシュへ。観客からの絶賛の拍手は、なかなか鳴り止まなかった。
試合後のインタビューで高橋選手のこんな言葉が印象的だった。
「滑る前から緊張で若干涙が出てて。100%じゃなかったけど、東京でみんなの前で悪くない演技ができて、うれしくて勝手にでてきた」
「まだまだ。目標は金メダルですが、やる気がまた出ました」
21歳とまだまだ発展途上、次は、金を是非とって貰いたいもの。
日本は、7位となった織田選手との2人の順位合計が9で、13以内で得られる次回出場権3人枠も獲得した。
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