牝馬ウオッカが父に次いでのダービー制覇
27日東京競馬場開催の第74回東京優駿(日本ダービー)(芝2400メートル、3歳、出走18頭 )は、牝馬でただ1頭挑戦した3番人気のウオッカが最後の直線で抜け出し、2分24秒5の好タイムで快勝した。
1.6倍とこのレース圧倒的な人気を集めていたのがフサイチホウオーだった。
フサイチホウオーは、皐月賞(GI)では、3着に終わったものの負けて強しの印象だったし、東京競馬場も経験しており、追いきりでも好調なところを見せていた。
しかしレース前に発汗が多すぎるように見え、ゲートインの前にもカリカリと過剰な入れ込みを見せていた。
振り返ってみるとレース前のテレビのインタビューでフサイチホウオーの、松田国英調教師が「ダービーは、馬の強さだけでは勝てないレース、強さに加えて運が必要。」と語っていたが、フサイチホウオーの気性に気がかりな面があっての発言のようにも思える。
父のジャングルポケットも若いときには、気性的な不安があったが、案の定、フサイチホウオーは、向こう正面でかかって上がっていった様子だった。この時点でどうやら勝負どころの足を失ってしまっていた。
一方のウオッカだが、一般的には、この時期の牝馬は、ナーバスでカリカリしているもの。
しかしウオッカは、パドックからゲートインまで牡馬のごとくという以上に古馬のごとく堂々とした落ち着きを見せていた。
また、スタートから10番手あたりの内側のいわゆるダービーポジションで馬を落ち着かせたウオッカ鞍上の四位騎手の判断も冷静だった。
直線の叩きあいで先行して粘るアサクサキングスを並ぶまもなく交わすと結果、3馬身の差をつけての圧勝であった。3着には、4番人気のアドマイヤオーラが入った。アドマイアオーラは、直線、左右によれながら走ってきた印象だ。この馬は、これから秋に向けて成長が楽しみだ。フサイチホウオーも成長するとその実力をフルに出してくるだろう。
なお牝馬のダービー制覇は、1943年のクリフジ以来、64年ぶり3頭目の快挙とのこと。
父のタニノギムレットは、後方待機からの圧倒的な末足が魅力でダービー制覇のあと引退したが、娘も父を彷彿させる直線の足で3歳牡馬を圧倒した。
タニノギムレットが優勝したときに鞍上の武豊騎手が今夜は、ギムレットで乾杯と言っていた様に思うが、ギムレットは、ジンとライムにガムシロップを少し混ぜて、シェークして作る。
ウオッカという馬名は、父のギムレットよりも強いことを願って命名されたようだが、鞍上の四位騎手もさすがにウオッカで乾杯とは言わず、額を流れる汗をぬぐいながら「もう(騎手を)辞めてもいいくらい」と、快挙に感動していた。
ウオッカは、確かなその走りで観客も鞍上も酔わせてくれた。
ウオッカは、今後の予定で世界を目指し、ヴェルメイユ賞を経由し凱旋門賞へと挑戦するようだがまた楽しみが増えた。
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