岡田ジャパン/オランダに歯が立たず(0-3)
日本-オランダのサッカー国際親善試合(エンスヘーデ)は、オランダ 3 - 0 日本との結果になった。
これまで日本が積み上げてきたサッカーが世界トップレベル(FIFAランク3位)の相手にどこまで通用するかが注目された試合だったが、ゲームのマネジメントがまずく点差以上の惨めな落差を実感する試合となった。
サッカーは、90分のフルタイムでのマネジメントが必要なゲームだが、全くそのことを無視したマネジメントが不在のサッカーだった。
前半を大善戦と見る向きもあるようだが、90分持たない展開をしてしまったことは致命的ではないか。
普通には、立ち上がりは相手の出方を伺う面があり、オランダのゲームマネジメントとしては、このような無理を重ねる試合の展開では、後半持たないと読まれやらされていたように思う。
「日本が勝手に疲れて止まった。あのサッカーは90分間できない」とオランダ代表DFマタイセンは、日本代表の戦いぶりをこう評したとのことだ。
前半の試合展開でも、ゴール前で最後にシュートする場面では、常にオランダのDF層にゴールを厚く固められた状態でのものであった。
シュートを打っても枠内に富んだものは、中村俊のFK程度でほとんど無かったので、0-0で終わった前半も善戦というよりは、オランダにしっかりと日本の弱点を見極められる展開でしかなかったようにも見える。
後半になると、案の定、弱点と見極められたDF内田選手の左サイドの選手を入れ替えて徹底的に突かれた形になった。
雨風とコンディションが悪くなった芝に脚を取られたり、疲労に加えて日本の良さが封じられる展開となったアンラッキな要素もあったが、そんなときこそマネジメントの違いが試合を左右することになる。
現在の持てる力を総合的に最高に発揮するためのマネジメントだが、『タラ・レバ』と『無いものねだりの精神論』を繰り返しているのではチームの強化にはならない。
この試合から学ぶべきものは、選手の問題というよりは、オランダの監督のゲームマネジメントの方だろう。
交代で入った選手が機能するしないを見極める日本とオランダのベンチワークの差がさらに選手の実力差を際だたせた。
また試合後の岡田監督のコメントによると「まあ、90分は持たないということはだいたい予想がついていた」、「これから時間を延ばさないといけない」、「持つようにする、それだけです」とはお粗末ではないか。
マラソンのレースでスタートから競技場を出るときまでは、トップで勝っていた、これから勝つために競技場でのスピードを維持することが課題だとわかった。
「勝つ。そのためにスタートの競技場でのスピードを最後まで持つようにするだけだ」と言っているように聞こえてならない。
オランダ代表をはじめ世界のトップチームは、今現在の実力でワールドカップまで維持している訳ではなく、当然、現状よりは、さらに向上させてくる。
このように現在の布陣と現在の実力で持てる力をフルに発揮するための戦略・戦術なくして、同じ先送りと『タラ・レバ』と『無いものねだりの精神論』をずるずると繰り返しているようだと、一次突破すらハードルが高いと思われてしまうゲームマネジメント不在のひどい試合だったように思われる。
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